毎夏レジャーシズンになると水難事故のニュースを見て
毎度毎度、新鮮に恐れおののいているんだけど
今年もまた小児科の先生のツイートで恐ろしいニュースを知り怯えている。
他人事ではない。今度は島根。流された娘と息子を助け父親死亡。子供達は仰向けに浮いてた父親につかまり助かる。お父さん最後の力振り絞って我が子を助けるとは、言葉が見つからない。全国で水難事故増加。短い時間でも浅い場所で遊ぶと思っていてもライフジャケット装着をhttps://t.co/UOW1F2LL9s
— ふらいと(今西洋介)@小児科医・新生児科医 (@doctor_nw) July 17, 2023
そろそろ子供も幼児が終わる時期なので
これから安全に遊ぶために、こどもの死亡事故の現実を確認することにしました。
消費者庁:子どもの不慮の事故の発生傾向
消費者庁が作成してくれた
を参考にしました。もとは厚生労働省の人口動態調査から、とのこと。
令和2年までの5年間のデータのようです。
年齢別の死因順位
まずは、事故に限らず病気も含めた、子どもの年齢別の死亡順位。
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これ見ると本当に、新生児・乳児(0-12ヶ月)って特別。
出産できることがいかに奇跡か、
0歳を生かしておくことが、いかに大変なことかわかります。
で、それ以上、1〜14歳の年齢。不慮の事故が2位、3位を占めています。
10〜14歳で自殺が1位となってしまう事実も、知ってはいたけどデータで見るとショックでした。
子どもの不慮の事故死者数
次は死者数。
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全体的に減ってますね。
子どもの人数総数も減ってるからなんとも言えないけど、それでも不慮の事故は減っていますね。
各施設・各自治体の安全管理意識があがりルールが厳格化されてるのかな?
と信じたい、、、。
ここでも自殺が年々上がっていることが闇。恐ろしい。
年齢別の死亡事故発生比率
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事故だけに限定されると、死亡率は顕著に低年齢の割合が高いですね。
うん、0歳大変だ、ほんとうに大変だ、、、。
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ほっとくとすぐ天国に行こうとする。
あとは立って歩くようになった幼児もやはり勝手に死に向かっていきますね。
こんだけ小さい子の死亡事故の割合が多いなんて
生まれてから5年内の事故にはやっぱり気をつけなくてはいけない。
そしてやはり年齢が上がるにつれて、不慮の事故は少なくなりますね。
個人的には小1と小2、男女の比較が知りたいです。
小一男子が心配すぎて、データでも有意差出てるのだろうか、、、。
年齢別の死因
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今度は年齢別の死因別死亡者数び比率、死因の順位。
0歳は窒息祭り。本当に怖いよ、赤子は。
自分でも玩具食べちゃうし、食べ物でも詰まっちゃうし、寝てても天国行こうとするし、、、
で、1歳以上の1位は全て交通事故ですね。
これ見るとほんと車がある社会って、人間の命と引き換えですよね。
自動運転技術の向上をとにかく願っております。
未来は公道は全て自動運転車に制限されて
手動で運転する車は手動運転可能な区画内か施設内で有料でどうぞ、という感じになれば良いと思ってます。
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手動運転は富裕層の趣味、みたいな。
で、今回知りたかった溺水に関しては、1歳では2位となります。
1歳は浴槽での溺水が多いですが、年齢が上がるにつれて自然水域での溺水が増えていきます。
5-9歳なんて全ての溺水を合わせると27%ですね。
長かった死亡事故データの確認だけど
交通事故は通年どの年齢でも注意するのが大前提で、
年長から小学校低中学年は、事実として自然水域での溺水死亡事故が増えているため
本当に本当に、水が近い場所は気をつけなればいけません。
ということが再確認できた。
データ見るとリスクマネージメントを再確認できますね。
私が水を特に恐れるわけ
溺水だけじゃなく窒息も怖いです。
とにかく「呼吸」っていうものが、できなくなるのが怖いです。
ちなみに窒息または溺水で呼吸ができなくなり、
体への酸素の取り込みができなくなった時点から人は何分持つと思いますか?
(20分以上息どめしちゃうような超人ダイバーのことは忘れてください)
年齢や体格によりますが、5分内で脳虚血となり意識失い、呼吸停止、心停止、と進んでいきます。
無呼吸が15分も継続すれば脳死状態になることが多いです。
「えっ?そんな小さいもので?」
子供の窒息事故を防ぐ!政府広報オンライン
ちなみに子どもは酸素消費量が多いので、虚血になる時間も成人より短いですよ。
心停止する前に、救命できても脳死になれば、子どもと話すことはほぼ一生できません。
水場で倒れてる、流されて呼吸ができなくなった、または呼吸できなくなりそうな子供を発見した瞬間から
秒単位で死が近づいてきます。
さっきまで元気だった健康体のこどもを、数秒目を離しただけで
1時間以内に子供を天国に連れて行くことが可能な「水」が私は怖いです。
病気や交通事故と違って、家族と一緒に出かけたイベントの水難事故で子供を失ったら、
親の自分のせいじゃないと言い切れる人はいないでしょう。
本当にどうしようもない時もあるかもしれないけど、それでもずっと自分を責めてしまいそうです。
何より絶対に失いたくないです。
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勝手に想像して悲しくなってきた、、、
まとめ
子どもの不慮の事故の発生傾向について確認して考えてみました。
自分で調べ出したくせに、書いてたら怖くて暗い気分になってきました。
でもデータ確認大事。リスク管理大事。
皆様も、現実のデータを確認することで、リスクを認識して
しっかりリスク対策準備して不安なく夏レジャーを楽しめるといいですね。
なにより目を離さない、絶対に。
興味が出たら、消費者庁の資料や
厚生省の人口動態概況も見てくださいね。
考えさせられることが多いですよ。
「子供は静かに溺れる」ことについてもリンク貼っておきます。
NHK News web
私は水難事故の発生率を確認するつもりが、途中、0歳の死にやすさに驚愕していました。
そりゃ0歳育児大変だよね、気も張るよ。
年齢別の死因の詳細順位も色々考えさせられました。
10〜14歳の浴槽溺水が増えるところとかね。思春期は心のケアほんと大変そうだよね。
それでは、また。